【2020年最新 三菱 編】エアコン内部自動洗浄機能比較!
エアコン内部自動洗浄機能調査企画ですが、早いもので第4章まできました!(←いつの間にか企画化している^^) 今回は三菱編です。これまで、パナソニック、ダイキン、日立と見てきましたが、私もここまで詳しく各メーカーの内部クリーン機能を確認したのは初めてで、メーカー毎に様々な工夫を凝らしていて驚きの連続です。
前回までの記事には、内部洗浄機能の重要なポイントなども記載していますので、もしお読みでない方は是非ご確認ください。
三菱 霧ヶ峰の内部クリーン機能
三菱の霧ヶ峰と言えば、ムーブアイですよね。今は、ムーブアイmirA.I.+(ミライプラス)という名前のようですね。センサーを使って人の動きや、部屋の状態を把握して空調をコントロールするというのは、今やよくある機能ですね。ですが、三菱はこのセンサーでのコントロール機能を、初期のころから本格的に採用しており、三菱が先駆者といっても過言ではないぐらいですね。
印象として頭のいいエアコン。インテリなエアコンという印象が私はあります^^
そんな三菱のエアコンですが、内部クリーン機能はどうなんでしょう。今回も、パナソニック編などの記事と同様にして、 下記6つのポイントに絞って霧ヶ峰の内部洗浄機能の詳細を確認していきます。
- 熱交換器コーティング
- 熱交換器クリーン機能
- 送風ファンコーティング
- フィルターへの工夫
- フィルター自動お掃除
- イオン系除菌機能
三菱の熱交換器のコーティングは?
「よごれんボディ」という名称で、随所にコーティングがされているようです。熱交換器には、上記画像の「ハイブリッドナノコーディング」が施されています。これ、三菱の特許技術です。酸化チタンやシリカなどが一般的に用いられますが、素材によっては密着性が高められなかったり、コーティングできていない場所が発生したり、耐久性が低かったりするデメリットがありました。そんなデメリットを解消したコーティング技術がこのハイブリッドナノコーディングとのこと。下記リンクが実際の特許の内容です。
JP4698721B2 - 空気調和機及びコーティング組成物 - Google Patents
10年使用したときの汚れの想定比較を見ても、コーティングありの方は新品のように見えますね。実際の使用環境ではここまできれいにはならないでしょうけど、これだけの耐久性をもったコーティングがされているとは、驚きです。
評価:5(5点満点中)
三菱の熱交換器クリーン機能は?
いたって普通の方式で、最大10分間の弱暖房運転をして内部を乾燥させるもの。この記事の一番最後に紹介する「カビクリーンシャワー」という機能を併用するので、大きな問題はなさそうですが、他社と比べてしまうと、ちょっと遅れてる感が否めないです。
まあ、コーティングがしっかりされているので、そもそも汚れないから大丈夫という考え方なのかもしれませんけど、それでももう少し頑張ってほしいものですね。
評価:3(5点満点中)
三菱の送風ファンコーティングは?
出ました「よごれんボディ」。コーティング系は強いですね。上の画像を見てわかる通り、最初に紹介した熱交換器のコーティング以外にも、送風ファン、通風路にまでしっかりと三菱の特許技術ハイブリッドナノコーディングが施されています。
さらに、コーディングがしにくいパーツの「左右フラップ」、「上下フラップ」には、デュアルバリアマテリアルを配合しており、コーディングのように油、ホコリが付きにくい表面になっています。
それぞれ、10年後を想定した画像比較を見ると、違いが一目瞭然ですね。掃除が大変な細かなパーツにも、汚れのつきにくい工夫がされているのは、うれしい限りです。
評価:5(5点満点中)
三菱のフィルターへの工夫は?
フィルターについての説明がなかなか見つからなく、「情報なし」と書こうかと思ったら、小さくHPに掲載されていました。(危ない危ない・・・汗)
どうして、お得意のハイブリッドナノコーディングではなくフッ素コーティングなのかはよくわかりませんね。
ともあれ、コーティングされているかいないかでは、やはりフィルター自動お掃除時のホコリの取り残しなどが少なくなりますから、こういったところまでコーディングしているのは好印象です。
評価:5(5点満点中)
三菱のフィルター自動お掃除は?
方式としては、今主流のフィルター巻き取り方式です。上記画像にもありますが、短い時間で、静かに自動掃除が可能です。ダストボックスも大容量で、通常の使用なら10年間ごみ捨て不要とのこと。
評価:5(5点満点中)
三菱のイオン系除菌機能は?
オゾンの力でカビ菌除去。実は他社のイオン系の除菌も結局はオゾンなんですよね。オゾンは除菌だけでなく脱臭もできる優れた同素体です。
ものすごく大量に出ると、有害なため、エアコンなどに搭載されているイオン発生器は、極々微量しかオゾンが発生しません。
・・・ということは、微量なので大した効果はないということでもあります^^
とはいっても、ないよりはあったほうがましなので、三菱のエアコンもそのあたりしっかりとイオン系の除菌機能も備わっていますので、気持ちとしても安心ですね。
評価:5(5点満点中)
まとめ
- 熱交換器コーティング:5点
- 熱交換器クリーン機能:3点
- 送風ファンコーティング:5点
- フィルターへの工夫:5点
- フィルター自動お掃除:5点
- イオン系除菌機能:5点
いかがでしたか。ムーブアイのイメージが強い霧ヶ峰ですが、清潔を保つためのコーティングが細部まで施されており、私としても新たな発見が多く非常に好印象でした。
熱交換器の乾燥機能だけ、もう少し工夫があると文句のつけどころがないくらいになりますね。
今後も他メーカーの内部洗浄機能について記事を書きたいと思いますので、ご興味のある方はぜひご確認ください。